2019年、初の講師業は
大学の理学療法学科、生活環境論の一コマからでした。
例年、「福祉住環境整備や福祉用具を学ぶ目的」について説明する場面で
次のような質問をしています。
「レバーハンドルに手が届かず、扉を開けることができない子供がいます。
どうすれば隣の部屋へ行けるでしょうか?」
(この問いは、前職にて2007年、ノルウェーの補助器具センターを視察した際、
補助器具について説明してくださったセンター長さんがされたものです。
とてもわかりやすかったので、授業で使わせていただいています。上部写真参照。)
教科書に書いてありそうな模範解答も良し、
おもしろいアイデア、今はないけど未来にはありそうな解決策など
なんでもOK!と学生さんにはあらかじめ伝えています。
正しい方法を学んでいただきたいのではなく
思考の枠を外して、さまざまな方法を考えていただきたいからです。
この問いかけは、毎年授業を受け持つ複数の学校で行っています。
その回答の中で、
遠い遠い先の未来にはありそうなアイデアはこれまでもいくつか出ていましたが、
「OK Google、扉を開けて!」
・・・スマートロックとGoogle Homeは初めての意見でした。
そうですよね、すでに存在してますね。
リハビリテーションとテクノロジー、AI、IoT・・・
福祉住環境整備はこれからもっと進化していくことでしょう。
改めて感じさせていただいた授業での出来事でした。
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「PT(理学療法士)としてのあり方の新しい見方ができた気がした。」
「リハビリテーションと住宅環境のイメージが今までわかりにくかったのですが、
今回の講義で少しイメージがふくらみました。」
「最初はインテリアと理学療法がどのように関係するのか想像がつかなかったけど、
話を聞いているうちにそういう目線もあるのかと感心する部分があり
とても興味がわいてきました。」
受講後にいただいた感想です。
ありがとうございます。
次回の講義も皆さんに興味を持っていただけるよう、楽しくお伝えしたいと思います!
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