広島に続いて、熊本でも
住宅医スクールにて講師を務めさせていただきました。
「住宅改修における高齢者対応
~インテリアリハビリテーションの視点を学ぶ」
住まいのお医者様としての学びを深めている
建築や施行の専門家の皆様へ
外科的アプローチである改修工事に加えて
内科的側面(モノを持ちすぎて家の中がメタボ化)
眼科的側面(白内障への色彩配慮)
精神科的側面(認知症予防と環境づくり)
という切り口を設定しながら
インテリアリハビリテーションについて、
リハビリテーションとしての住宅改修について、
お伝えいたしました。

「高齢の母がいます。
足腰も弱ってきたので手摺をつけてあげたいのですが
頑固になって、必要ないと言います。
どんなふうにすれば・・・」
という内容のご質問がありました。
私の回答は以下のとおり。
「あぶないんだから、手すりをつけなきゃ!
という言い方では、拒否されやすいと思います。
高齢になっても、自分はまだまだ大丈夫、
手摺なんかいらない、と多くの方が思うものです。
こうあるべきだ、こうしなさい、という話し方ではなく、
”お母さんにいつまでも元気でいてほしいです。
転倒しないか心配です。親孝行したいです。”など
~自分の気持ち~として、自分を主語にして
お伝えしてみてはいかがでしょうか?
照れくさいかもしれませんが、
これなら気持ちは伝わるのではないでしょうか・・・」
ご両親の住宅改修に付き添われていたり
高齢の親世帯・その子世帯で同居を計画したり
そんな時、キーパーソンとなられる娘さん、息子さん達にも
上記のような伝え方をお知らせすれば
不要なトラブルもを避けることができるかもしれません。
住宅医スクール参加者の皆様には
私がお伝えした内容は
住宅改修におけるソフトな側面として
ご活用いただければ幸いです。
夜は他の講師の先生方や
住宅医スクール関係者の皆様と懇親会でした。
ものすごくお話しが楽しくて、たくさん笑いました(*^_^*)

ご講演させていただく際は
主催団体様の活動や理念に合わせて
内容をアレンジしたり
切り口を工夫したりしています。
このたびの住宅医協会様からのご依頼は
私にとって多くの学びと
貴重な出会いをいただきました。
この場を借りて、関係者の皆様に
心よりお礼申し上げます。






